「柳楯神事」鑑賞ツアー

9月23日、県無形民俗文化財「柳楯神事」を観るツアーを行ないました。

飯香岡八幡宮の秋の例大祭の前日に行われる神事で、数百年も続いている伝統行事です。

神事の背景を知ってもらうため、先ず飯香岡八幡宮へ。八幡宮には「国府総社」の

扁額が掲げられています。


平安時代後半、国府には総社と称する格式をもった神社が

誕生しました。上総国府は市原地区にあったという説が有力ですが、この場合の国府総社は市原八幡神社だといわれています。そうです、「柳楯神事」は市原八幡神社から飯香岡八幡宮へ、八幡神が柳楯に乗ってお移りになる神事なのです。

出発地の光善寺で出立式(出番振るまい)に立ち会い、市原八幡神社から阿須波神社へと巡行にお供しました。参加者26名のうち、半数近くの人が、古代道(ナカミチ)を通って五所地区へと進む巡行に同行しました。


かずさのくに国府探検会

上総の国は飛鳥時代に誕生しました。国府が市原台地に置かれ、平安時代には特別な大国になりました。上総の国府は更級日記の作者が少女時代を過ごし、その旅立ちの地として有名です。国司として著名な貴族たちが往来し、源平の祖先となる兵(つわもの)どもが駆け抜けました。また国府のシンボルである国分僧寺・尼寺は全国最大級の規模でした。飛鳥・奈良・平安時代の、そして中世の上総国府のロマンを訪ねてみませんか。

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